2012/10/16

10/11 タウン情報に掲載されました 「わさびペースト商標登録へ 安曇野市商工会 松大と連携し開発」

10月11日(木)信濃毎日新聞の松本平「タウン情報」に掲載されました。
以下、タウン情報の掲載文です。
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「わさびペースト商標登録へ 安曇野市商工会 松大と連携し開発」
 
安曇野市商工会は、松本大(松本市)などと連携し、6次産業振興を目的に進める「わさびプロジェクト」が開発した「わさびペースト」の商標を登録を9月末、特許庁に申請した。安曇漬物組合など生産者や加工業者3団体も「安曇野わさび」の地域団体商標登録を目指している。長野道安曇野ICへの名称変更を追い風に、わさびを全国的な一大ブランドにしようと張り切る。(八代啓子)

プロジェクトに取り組むのは市商工会、松本大、安曇漬物組合、安曇野調理師会の4団体。
わさびペーストは、わさびの販売促進のほか、通常は捨てられることが多い葉や茎の有効利用などを目的に、松本大の矢内和博・専任講師の研究室が開発した。加熱すると辛味がなくなる、すりおろすと色が変わるといった課題を克服。辛味、風味もしっかりあり、色も鮮やかだ。
現在は、市内のわさび店、菓子店がペーストを使ったおやき、ゼリーを製造販売している。矢内専任講師の研究室では、ペーストを練り込んだパスタやそば、うどん、イタリアンソースのジェノベーゼの開発などに取り組み、めどが立てば、事業者と連携し商品化していく。
既に登録商標されている「おひさま御膳」の中にも、ペーストを使った一品を入れることを検討中。また、素材としてだけでなく、「わさびペーストソース」など、ペーストそのものを生かした商品も考えていく。
商工会の山崎弘観光特産飲食振興コーディネーター(65)は「いろいろな商品を連携させることで、インパクトも強くなる。そうなれば、一つ一つの商品も育つ。単品ではなく、固まりで出すことが大切」と力を込める。     ◇
安曇野わさびの団体商標登録を目指すのは、安曇漬物組合、信州山葵(わさび)農業協同組合、県漬物協同組合安曇支部の3団体。現在は「穂高わさび」「信州わさび」などの名称が使われていることから、「安曇野わさび」に統一。11月には商標登録、ブランド化などについての講演会を開催。名称と共に、関係者の意識の統一を図る。
ブランド化することで付加価値が付き、「安曇野わさびなら大丈夫」といった安心感を消費者に与え、農家の収入増にもつながると期待する。
わさびの地域団体商標登録は全国的にもまだないといい、安曇漬物組合の渡辺共芳副組合長(70)は「現在は申請の準備段階。インターチェンジの名称変更で、安曇野が全国的にPRされる機会をとらえ、わさびも全国区に」と話している。

  • 松本大の矢内専任講師の研究室が開発したわさびペースト